電話で「ざっくり見積もり」を出さない理由とは？

こんにちは、共栄塗装店の橋本です。

今日は、実際にあったお問い合わせをもとに、「事前の概算見積もり」についてのお話 をしたいと思います。

■ お客様からのご質問

先日、お電話でこのようなお問い合わせをいただきました。

「外壁塗装を考えているのですが、大体いくらぐらいか、今すぐ教えてもらえませんか？」

お気持ちはよくわかります。

「大きく予算が外れるなら最初に知っておきたい」と思いますよね。

ですが私は、

「申し訳ありませんが、実際におうちを拝見する前に金額はお伝えできません」

と、お断りしました。

■ なぜ電話で概算を出さないのか？

理由は、大きく2つあります。

① 事前に金額を伝えると“ズレ”が生まれてしまうから

例えば電話で、

「おそらく10万円前後だと思います」

とお伝えしたとします。

ところが実際に現場を見ると、

　　●想像よりも建物が大きい

　　●手間のかかる箇所が多い

　　●劣化状況に応じて追加工程が必要

といったケースもあります。

その結果、正式な見積もりが 15万円 になることもあり得ます。

すると当然、

「最初と言っている金額と全然違うじゃないか」

という不信感につながりかねません。

これはお客様にとっても、私たちにとっても良くありません。

② 逆に“高めに見積もってしまう”場合もあるから

見ていない段階で答える場合、どうしても
「リスクを含めた安全価格」 を伝える必要があります。

実際には15万円でできる工事でも、確認できない段階では、

「20万円近くかかる可能性があります」

と伝えざるを得ません。

そうすると、お客様としては

「20万円もかかるならやめておこう…」

と判断されるかもしれません。

しかし、実際には もっと安くできたのに、お互いに損ですよね。

■ 正確な見積もりは“現地調査”が必要です

外壁塗装は、

　　●建物の大きさ

　　●外壁の劣化度合い

　　●下処理の必要範囲

　　●足場の組める条件

　　●周辺環境

など、多くの要素で金額が変わります。

電話でのおおまかな数字は、どうしても正確な判断ができません。

だからこそ、弊社では

現地調査をせずに金額を口にすることはしません。

正直で、誠実であるために大切にしている部分です。

■ まとめ

　　●電話での概算見積もりは、金額のズレを生むため行っていない

　　●安く伝えても、高く伝えても、お客様に不利益が出る可能性がある

　　●正確な見積もりのためには、現地調査が必須

これからも、正直で誠実な仕事を続けていきたいと思っています。

それでは、本日も皆様、良い一日をお過ごしください。