外壁塗装について

サイディング外壁の塗り替えの際、コーキングの取り替えは必ず必要ですか?

共栄塗装店の橋本がお答えします

窯業系サイディングボード外壁の塗り替えの際、付いて回るのが「コーキング」(最近はシーリングという呼び名が一般的になってきています)の取り替えです。
費用的にも、外壁塗装総費用の15%~20%ほどを占める高額な項目となりますので、本当に必要な出費かどうかは気になられることと思います。

新築時の施工状況、立地状況によっては5年ほどで割れることもあるコーキング

上の画像は、築8年の住宅です。
屋根と外壁はまだまだ劣化しておりませんので、そこだけ見ればまだ塗り替えの必要は感じませんが・・
ご覧のように、サイディング目地(継ぎ目)のコーキングが割れており、そこから内部に雨水が浸入しないかと、施主様は大変心配をしておられました。

なぜ、コーキングは割れるのでしょうか?

新築時のコーキングが早い年数で割れる原因としまして、大きく分けて3点あります。

①伸縮の大きいサイディングに追従できずに割れる
②新築時に使用されているコーキング材は、比較的安価な、性能の良くない材料を使用されていることが多い
③コーキングが塗装で保護されていないため、紫外線や寒暖差に耐えきれない

以上の3点が主な原因と言えます 

コーキングが割れた状態で放置しておくと、家の中への雨漏りへつながる?

サイディング外壁の目地の内部には、「ハットジョイナー」という金物があり、さらにその内部には防水シートが貼られています。
そのため、コーキングが割れているから即、雨漏りにつながる、ということはありません。

ですが長期間放置されてますと、目地から少しづつ雨水が入りますので、「サイディングボードや防水シートの腐食」につながり、結果的に塗装だけでは済まない大がかりな外壁改修工事につながる恐れが出てきます。
それを考えますと、「コーキングが割れたら、すぐに取り替えと塗装が必要」とまでは言いませんが、コーキングが割れてから数年後、築年数にして12年~15年あたりで一度、コーキングの取り替えと塗装をご検討いただくことが、大切なお住まいのを長持ちさせることにつながるかと思います。

コーキング取替え前
コーキング取替え後